テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
ハイビジョン符号化における両方向予測の効果の検証 : 一方向/両方向予測の画質比較 : 放送方式,画像処理・コンピュータビジョン,映像表現,画像通信システム,画像応用
鹿喰 善明青木 勝典中須 英輔
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

1994 年 18 巻 63 号 p. 23-30

詳細
抄録

MPEGで採用された符号化技術の中に両方向予測がある。従来、符号化では時間的に煎のフレームを予測に用いる一方向予測のみが用いられてきたが、時間的に前後のフレームからの予測を行う両方向予測も用いられるようになった。両方向予測の導入には得失があり、一般に符号化効率の点では両方向予測を用いた方が有利とされている。ところが、これまで厳密な主観評価実験による効果の検証はなされていなかった。そこで、今回ハイビジョン画像を用いた主観評価実験を行った。その結果、両方向予測は復号画質向上に概ね有効であるが、画像によってはフリッカーの原因となることがわかった。

著者関連情報
© 1994 一般社団法人映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top