1994 年 18 巻 64 号 p. 17-24
モルフォロジー処理の処理速度を上げる手法として、いくつかの手法が考案されているが、フィルタの形状に制限が生じたり、フィルタの形状が複雑になると利点が生かしにくくなることがある。そこで、フィルタの形状に制約を置かずに処理時間の短縮ができるようにするため、画像及びフィルタを濃度値により分解(分類)しておき処理するという方法を試みた。その結果、本研究による手法はフィルタの形状、サイズに対して頑健であり、濃度値の与えられた複雑な形状のフィルタにおいては有効であることが分った。