1994 年 18 巻 72 号 p. 113-118
テレビジョンの高画質化技術の一つである動き適応3次元Y/C分離技術は、最近家庭用VTRにも採用されてきた。家庭用VTRでは更にその技術を再生ノイズリダクションに応用されているが、価格が高くまた一部の高級機種にのみ搭載されているだけである。今回普及機VTR向けの低価格3次元ノイズリダクションシステムを開発した。従来の2クロックシステムを1クロックシステムとし、VTRの映像信号処理への組み込みに最適化を図り部品点数を大幅に削減することができた。技術の要点は、再生ジッターのある映像信号を固定クロックにてフレーム処理を行うことである。