SCM光伝送技術を用いたマイクロセル無線伝送システムの検討が盛んに行われている。無線信号伝送用光リンクには、広いダイナミックレンジを確保するための低歪特性と、低コスト性が要求される。今回、1.9GHz帯無線信号伝送用光リンクの低コスト化を狙いとして、歪発生回路により発生させた入力信号のIM2を用いて、LDのIM3を補償するプリディストーション方式を新たに開発し、10dB以上の歪改善を得た。また、本方式により、FP-LDを用いた場合でも、10km伝送時において55dB以上のダイナミックレンジが得られた。