1995 年 19 巻 2 号 p. 61-66
フィールド内パルス輻(あるいはパルス数)変調階調表示方式を用いたマトリクスディスプレイにおいて動画を表示した際に、階調が滑らかに変化している部分に擬似輪郭と類似のノイズがしばしば観測される。この擬似輪郭状ノイズは、階調レベルが例えば127(ビット0〜6で構成)から128(ビット7で構成)へと変化するような特定の位置に現れることがわかった。この原因は、各ビットから成る発光シーケンスの時間的不均一性が、像の動きを人の目が追従することによって、空間的不均一性に変換されるためである。このノイズは、上位ビットの発光期間を分割することによって低減することができる。