CSMA/CD LANのような帯域を保証していないネットワークでは、H.261やMPEGなどで採用されている通常のフレーム間符号化を行なうと、フレーム欠落の影響が後続フレームに伝搬し、次のフレーム内符号化画像が到着するまで復号画像の品質が著しく低下する問題がある。特に、連続してフレーム欠落が発生した場合や、動きの激しい画像の場合には画質劣化が大きくなる。本稿では、この問題を解決するために復号側からの受信確認に合わせて符号側の参照フレームを動的に更新するフレーム間符号化方式を提案し、シミュレーションによりその有効性を確認する。