テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
マルチビーム拡散反射光無線通信システムの提案
西田 薫宮本 伸一塚本 勝俊増本 好則武田 孝明森永 規彦
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1995 年 19 巻 55 号 p. 23-30

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抄録

無指向拡散反射方式は, システム構成の柔軟性に優れた室内空間伝送光無線通信システムとして注目されている.しかしながら, この方式では, 送受信機間距離が大きくなるに従い受信光電力が急激に低下するため誤り率特性は大きく劣化する.本稿では, 複数のビームを装備する送信機を用いることによって受信光電力の低下に対処する無指向拡散反射方式であるマルチビーム方式について, 天井面の拡散反射光電力密度分布モデルの提案を行い, そのモデルを用いてマルチビーム方式の信号伝送特性および誤り率特性を評価している.また, 垂直方向のビームからの信号光と, 周辺方向のビームからの信号光を分離して受信できる場合の受信特性を評価し, 高速伝送時に問題となる遅延広がりを抑圧した場合の特性改善効果について検討している.

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© 1995 一般社団法人映像情報メディア学会
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