相互位相変調法(XPM法)と自己位相変調法(SPM法)で、分散シフトファイバ(DSF)の1550nm付近における非線形定数の測定を行った。DSFのランダム傷波状態における非線形屈折率は、XPM法では平均で2.31×10^<-20>m^2/W、SPM法では平均で2.62×10^<-20>m^2/Wと測定され、従来の同様の方法による値とほぼ一致した。しかし、この結果から、直線偏波における理論値を求めて比較すると、XPM法で3,47×10^<-20>m^2/W、SPM法で2.95×10^<20>m^2/Wとなって一致しない。したがって、理論、実験両面からの検討を要する。今後は、SPM法、XPM法において例えば波長分散の影響も考慮するなど、測定条件の吟味が必要であると考えられる。