1995 年 19 巻 56 号 p. 61-66
サブキャリア多重などのアナログ光ファイバ伝送系において、レ-リー散乱光の往復による雑音の発生が問題になる。今回、レーリー散乱光量を連続可変できる疑似実験系における雑音が、実際のレーリー散乱光の往復による雑音とほぼ一致することを確認した。この結果より、アナログ用信号光源と同等の-155dB/Hz程度の相対強度雑音を得るためには、レーリー散乱光が-30dB以下でなければならないことがわかった。また、レーリー散乱光の偏波消光比を調査し、レーリー散乱光が偏波スクランブルされていることも確認した。