テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
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半円弧状損失誘電体シールドによる人体内SARの低減
中村 隆徳丸 仁伊藤 司郎
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1995 年 19 巻 64 号 p. 29-36

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抄録

これまでに電波の人体影響に関する研究は多数報告されているが、電波からの人体の防護策についてはあまり報告がない。本論では、人体が周波数300[MHz](人体の共振周波数領域の値)、電力密度1[mW/cm^2]の平面波(TM波)の照射を受けるとき、半円弧状に形成された損失誘電体シールドの内側に隠れることで、人体内のSARの低減を図るという防護策を想定し、円柱人体モデルを用いた計算を行っている。ここでは、SARと同時にシールドと人体モデルによる散乱波の外部空間への影響についても調べている。シールドの誘電率や厚さ、シールド内側の人体モデルの位置により、SARや散乱パターンが大きく影響することが示された。

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© 1995 一般社団法人映像情報メディア学会
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