ディジタル磁気記録の高密度化の方法として、ニューロ弁別を提案し、シミュレーションによる1ビット同時弁別で、従来方式以上の高密度弁別が可能なことを示した(信学技報MR93-31、MR94-16)。さらに正弦波雑音、パルス雑音に対して特徴的な弁別能力を持ち、高周波雑音に対して強いという性質を持つことを示した(信学技報MR95-4)。しかし、高転送レート時のニューラルネットの速度の問題は大きく、複数ビットの同時弁別が出来れば一つの解決策となる。本報告は、4ビット同時弁別も、高密度弁別可能なネットワークが存在することを示し、かつ雑音に対する弁別特性も、1ビット同時弁別ネットワーク時とほぼ同様の特性を示すことを述べた。