1995 年 19 巻 70 号 p. 33-40
ニューラルネットを弁別に用いるニューロ弁別は、波形干渉を学習させる事で高線密度弁別が可能となる。この方法の実現可能性はシミュレーションですでに示した(MR93-31,MR94-16)。これまでニューラルネットにはパーセプトロン型の中間層を2つ持つ4層の階層型ネットワークを用いてきたが、ここでは通常よく用いられる3層ネットとの比較を試みた。本報告では弁別限界密度、学習時間を学習法(5-5-1,5-3-1法)、1ビット波形の分割数(100,20)を変えて検討した結果を述べる。5-5-1法(100分割)では収束するネットがなく、5-3-1法では収束するネットはあるものの弁別限界密度は、4層の最良値と同じで学習時間はかえって長くなった。