1995 年 19 巻 8 号 p. 19-24
電界誘起強誘電状態から反強誘電状態への相転移現象に着目した, 反強誘電性液晶の駆動技術を詳述した.逆パルス印加による電気光学応答は, 粘性係数, 電圧・パルス幅積によって変化した.低パルス電圧では, 均一分子回転, ドメイン反転両領域による特異な電気光学応答, 二つのスイッチング部の強い結合を見いだした.一度強誘電状態に書き込んだ後, 休止パルスを設けることによる新しい中間調制御法を検討し, 電荷量-透過率相関, 応答時間短縮法, 及び中間調の安定化機構を明らかとした.