1995 年 19 巻 8 号 p. 31-36
末端部(置換基)およびコア部が異なる液晶材料を用いて, 直径が数ミクロン程度の液晶小滴がポリマーマトリクス中に分散している液晶ドロップレットタイプ, およびポリマー粒子が連続した液晶層中に分散しているポリマーボールタイプのポリマー分散液晶(PDLC)素子をそれぞれ作製し, モフォロジーの観察および電気光学特性の測定を行った。その結果、液晶の末端部(シアノ基, 塩素, フッ素)によってモフォロジーが変化すること, コア部によってポリマーとの相溶性が変化すること, またこれらによる電気光学特性, 応答回復特性, メモリ効果等への影響が明らかとなった。