1996 年 20 巻 16 号 p. 35-40
島状金属薄膜を用いた追記型光記録媒質について実験的に検討した。金属材料として金、銀、銅、アルミニウムを用い、加熱処理による光学特性変化を調べた結果、銀と銅が特に有利な材料であることが示された。次に、波長820nmのレーザ光を用いて、微細なマークが形成され得ること、レーザ照射により加熱処理した場合と同様の光学特性の変化が得られていることが示された。さらに、銀を用いたCD互換追記型光ディスクの実現可能性についても検討された。これらの実験結果を通して、島状金属薄膜は、追記型光ディスク用の記録媒質として有望であることが示された。