本稿は、ノンフォトリアリスティックレンダリングの一つである手描き風表現による画像生成のアルゴリズムに関する研究報告の第2報である。本アルゴリズムは自然画像を入力とし、画像解析の手法を用いて描画に必要な局所情報を検出し、その情報を基に手描き風画像の特徴を持つ画像を自動生成するものである。特に本稿では、計算機上での仮想絵の具モデルの混色表現についての計算法及び、その計算法を用いた描画法と、対象領域に応じて変化するフィルタを用いた畳み込みによる描画法について述べている。生成した画像結果は自動描画の手法によってもある種の範疇に含まれる手描き風の画像は生成可能であることを示している。