テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
記憶補助装置としての選択的シーン記録システム
川嶋 稔夫吉川 晃平林 和宏青木 由直
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1996 年 20 巻 28 号 p. 21-25

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抄録

記憶は人間の知的活動にはなくてはならない要素である.本研究では記憶の想起を補助する, あるいは記憶の代行をする目的で, 映像データをコンテクストとともに記録するシステムの検討を行っている.すなわち, ユーザがー日に見たシーンを頭部に装着したCCDカメラを通じてビデオテープに記録すると同時に, そのときのユーザと環境の状態(コンテクスト)をいくつかのセンサを使って解析し, 解析情報に基づいてビデオレコーダをコントロールすることで, セグメンテーションの内容に応じた選択的に記録する.記録後, 記録映像をユーザに呈示することで記憶の再生を促すことができる.今回は, この目的のためにセンサ情報に基づいて記録映像をセグメント化し, セグメント内の代表映像を抽出する実験を行うとともに, その再現性についても確認をした.

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© 1996 一般社団法人映像情報メディア学会
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