1996 年 20 巻 39 号 p. 25-30
従来X線画像計測には, 単一ピンホールを用いてきたが, 高分解能を得るためには, ピンホールの径を小さくするする必要がある.しかし, これは, X線の捕集効率が小さくなる欠点がある.本論文では, 単一ピンホールの代わりにm-系列に基づくマルチピンホールをもつURAカメラを用いて, イメージングを行った.URAカメラは, 2次元平面像では, artifactのない完全な再生像が得られ, ノイズ抑制効果も確認できた.また, URAカメラは3次元的広がりをもつ物体の対してトモグラフィー性能をもち, その特性を計算機シミュレーションで検証する.