1996 年 20 巻 39 号 p. 57-62
MPEG-1方式を用いて映像信号を符号化する際に、マニュアル操作により画質改善・符号量の制御をインタラクティブに行うことのできるシミュレータの開発を進めている。符号化を実行する操作者が各領域ごとの重要度を判断しながら、前処理フィルタの選択や量子化スケールの重み付けをの設定を行う。この結果、不要と判断した領域からは符号が削減され、重要な領域に対してはより多くの符号が与えられる。シミュレーション実験を行い、本手法による復号画像の画質改善効果を検証した。