視覚障害者の歩行補助を目的とした歩行ガイドロボットの実用化を考えるうえで, 開発している側の立場だけでなく, 実際の使用者である視覚障害者の立場からも歩行ガイドロボットを評価する必要がある。ここでは, 視覚障害者の視覚を研究対象としている心理学者により, 我々の開発している歩行ガイドロボットを心理学的観点から評価した、白杖を用いた単独歩行実験と歩行ガイドロボットによる誘導歩行実験を視覚遮蔽した心理学者自身が行ない, その評価実験から歩行をガイドロボットは有用であることが示された。また, 歩行ガイドロボットは形態, 重量, 操作性はほぼ要求を満たしており, 移動の安全性と確実性の改良が今後の問題点であることがわかった.