テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
三次元視覚化における奥行き提示方法の効果に関する実験的評価
土本 光一大隈 隆史竹村 治雄片山 喜章岩佐 英彦横矢 直和
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1996 年 20 巻 5 号 p. 67-74

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抄録

近年, 高速な三次元コンピュータグラフィックスを用いた視覚化が普及しつつあり, それに伴い奥行き提示方法が注目されつつある.本稿では, 奥行き提示方法に関する過去の実験研究を踏まえ, 階層構造情報の三次元視覚化における奥行き提示方法に関する2つの評価実験を行う.一つは階層構造情報の三次元視覚化手法Cone Treeを用いた両眼立体視と運動立体視の比較実験であり, もう一つは運動立体視を用いた場合のCone TreeとSpiral Treeの比較実験である.実験の結果, 定量的な評価は明確には行うことが出来なかったが, 定性的な評価をある程度行った.得られた奥行き提示方法の定性的な特性は必ずしも過去の研究と一致せず, さらなる評価が必要であることが明らかとなった.またCone TreeとSpiralの比較により, 作業時間などの実験データにおいてSpiral Treeがより効果的であることを示した.

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© 1996 一般社団法人映像情報メディア学会
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