1996 年 20 巻 70 号 p. 1-6
一般にIFS(Iterated Function System)による画像符号化では, IFSパラメータを決定したのち, 量子化・符号化を行う.しかし, 量子化の際に生じる量子化誤差が再生画像に多大な影響を及ぼしてしまうことが実験によって確認されている.そこで, 本文においては, この量子化誤差の影響の削減をはかるため, IFSパラメータの量子化方法について再検討を行う.ここでは, パラメータ決定後に量子化を行うのではなく, 量子化を行いつつパラメータ決定を行うことにより量子化誤差の再生画像への影響の削減をはかる.