1996 年 20 巻 8 号 p. 43-48
ラビング処理は, 高分子配向膜の作製方法として知られている.本研究では, ポリ(2,5-ジノニルオキシ-p-フェニレンピニレン), ポリ(3-アルキルチオフェン), ポリ(p-フェニレンピニレン)などの導電性高分子にラビング処理を適用し, これらの高分子の配向特性とエレクトロルミネッセンス(EL)特性を検討した.ラビング配向膜が, EL素子の発光層として使用できること, また, 電子輸送層を複合した素子において, 光ルミネッセンスと同等の二色比を有する偏光エレクトロルミネッセンスが得られることを明らかにした.