1984 年 8 巻 35 号 p. 65-70
長島ラジオ送信所は, 昭和53年1月に鳴海送信所から移転したが, この時に際し, 1号送信機を更新し, 2号送信機は鳴海から移設した。このため, 今回, この2号送信機を全固体化送信機に更新することとした。更新に際し, 特に下記の点を留意した。 (1) 更新する50kW送信機はメンテナンスフリーの全固体化とする。 (2) 塩害対策として, 送信機室を密閉しエアコンによる冷却方式とする。 (3) 局舎が高床式のため, 局舎内の改修を殆んど行わずに対応出来る機器配置とする。 (4) 耐震構造とする。 これに基づく検討の結果, 全固体化25kW放送機を2台合成する50kW放送装置を採用することとした。