美術教育学研究
Online ISSN : 2189-3586
Print ISSN : 2433-2038
ISSN-L : 2433-2038
美術教育における「自由」の解釈についての考察
内田 裕子
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 48 巻 1 号 p. 81-88

詳細
抄録

現行の学習指導要領が目指す「確かな学力」の育成には,「自ら考え,判断し,表現する」能力の育成が必要であり,このためには,美術教育における「自由」を根拠に成立する個性の育成を,どのように実践していくかが検討されなければならない。そこで,本論文では,まず,美術教育で求められる「自由」の捉え方を明らかにするために,次の考察を行う。1)学習指導要領における「自由」の捉え方を検討する。2)教育における「自由」の捉え方と美術教育における「自由」の捉え方を比較し,美術教育の「自由」の捉え方の特性を検討する。また,教員養成課程に属する学生の「自由」の捉え方から分かった事項を述べた後,それらの事項と美術教育における「自由」の捉え方の特性を検討し,教員養成課程に属する学生に対する美術教育で求められる「自由」の修得のための方法を提案する。

著者関連情報
© 2016 大学美術教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top