美術教育学研究
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国際バカロレア中等教育プログラムを生かした美術科授業の実践研究(2)
小池 研二
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2018 年 50 巻 1 号 p. 161-168

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抄録

国際バカロレア(International Baccalaureate)中等教育プログラム(Middle Years Programme = MYP)では概念理解を重視し,探究的な学びを行っている。本研究の目的は,この考え方を中学校の美術教育に応用することにより,美術教育を通して,より深い概念的な理解が可能か検証することである。研究では,「事実的問い」「概念的問い」「議論的問い」の「探究の問い」に着目した。「探究の問い」を考えて制作をすることで,生徒の概念的な理解が深まり,美術を身近なものと感じられるかを調査した。アンケート等の調査の結果,多くの生徒は,「探究の問い」の内容について思考し,自分の意見を持つことができた。しかし,「探究テーマ」については,理解していない生徒も多かった。「探究テーマ」は「問い」に比べて思考する機会が少なかったことが挙げられる。このことから概念的な理解を生徒に求めるには制作と並行して「問い」や「テーマ」を考えさせることが有効であると確認できた。

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© 2018 大学美術教育学会
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