美術教育学研究
Online ISSN : 2189-3586
Print ISSN : 2433-2038
ISSN-L : 2433-2038
日本・ロシアの児童・生徒による,日本画材料を使った連想イメージ生成と形象化のプロセス
―デカルコマニーを使って―
清水 由朗
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 50 巻 1 号 p. 209-216

詳細
抄録

本稿は,日本画材料によるデカルコマニーを使った,児童・生徒の連想イメージ生成と形象化プロセスの研究である。筆者が所属する,公益財団法人日本美術院では,2014年度から「地域連携教育プログラム」を実践している。その一環として,2017年6月にロシア大使館内学校および台東区内の公立小学校で日本画体験授業の実践を行った。その際,児童・生徒の連想イメージがどのようにして生成し,形象化するのかを,観察とビデオ記録によって質的に分析した。手立てとして用いたのは,日本画材料によるデカルコマニーであり,デカルコマニーによって現れる意識しない色やかたちからイメージが生成,形象化するプロセスを個別に追った。その結果,デカルコマニーによってできる色のにじみや色点の濃淡が「見立て」というイメージ形成に影響し,その影響が加筆・形象化の違いにも繋がっていることが認められた。

著者関連情報
© 2018 大学美術教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top