美術教育学研究
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大学生の美術館意識調査からの一考察
―大学・美術館連携に向けての基礎研究―
五十嵐 史帆
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2018 年 50 巻 1 号 p. 49-56

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抄録

本研究は,地域文化の核でもある大学と美術館が互いの特性を生かし有効な連携を継続していくことを目的とした「大学・美術館連携モデルの構築」を視野に入れた基礎的研究である。本稿では,3つの大学において教員免許の取得を目指す大学生を対象にアンケート調査を行い,結果の分析・考察を行った。考察から,美術館が大学生の生活と乖離している現状と,美術館やそこでの鑑賞活動に対して学生が画一的なイメージを抱いているという問題がみえてきた。この問題に対し,美術館が,対社会的な存在である「地域美物館」として利用者との関係を見直していくことは重要であるが,それとともに,大学も美術館と連携し,大学生を取り込んだ美術館活動を提案し実践していくこと,大学生に対して美術館鑑賞のイメージの転換をはかっていくことが必要であると確認した。今後の課題として,具体的な実践を重ねて検証していく。

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© 2018 大学美術教育学会
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