美術教育学研究
Online ISSN : 2189-3586
Print ISSN : 2433-2038
ISSN-L : 2433-2038
子どもの製作活動における発話と非認知的能力の活性化
小林 俊介
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 51 巻 1 号 p. 169-176

詳細
抄録

本研究の目的は,保育における子どもの造形的な製作活動が,子どもの発話や非認知的能力の伸長を促すことを実践的に明らかにすることにある。方法としては,子どもの製作活動の質や創造性と,それによって促される発話や非認知的能力(安心,主体性,共同性,興味)の発達との相関を分析し,チャートによってその結果を可視化した。その結果,質の高い製作活動を促すことが,子どもの発話や非認知的能力の発達にとって有効であることを明らかにした。質の高い製作活動は,見立てや工夫,試行錯誤といった創造的行為を内包するとともに,発話や非認知的能力の発達につながる行為を促している。子どもの製作活動における創造性と非認知的能力の伸長を架橋するのはイメージの力であり,保育者は製作活動を促進するイメージを子どもたちが形成し,共有していくよう支援する必要がある。

著者関連情報
© 2019 大学美術教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top