植草学園大学研究紀要
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植草学園大学研究紀要
幼児期における身体活動量と有能感および社会的受容感の関連
窪谷 珠江小泉 佳右
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2022 年 14 巻 p. 61-68

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抄録

【目的】幼児の身体活動量と有能感および社会的受容感を計測し,その関係性について調査することを目的とした。【方法】幼稚園の年長児 22 名を対象とした。身体活動量の測定は,三軸加速度センサー付き小型活動量計を用いた。有能感および社会的受容感の測定は The Pictorial Scale of Perceived Competence and Social Acceptance for Young Children を参考とし,個別面接調査を行った。身体活動量について,歩数は 13,000 歩を境に,中高強度活動時間(moderate-to-vigorous physical activity;以下,MVPA 時間)は 70 分/日を境にその多寡をそれぞれ分類し,歩数と MVPA 時間の両方とも高値を示した者を「身体活動量充足群」,それ以外の者を「非充足群」として 2 群に分類した。それぞれの群における有能感および社会的受容感の得点の差を,Mann-Whitney の U 検定を用いて求めた。【結果】身体活動量充足群は非充足群と比較して運動有能感および一般的有能感が有意に高かった。両群において社会的受容感に有意差は認められなかった。

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