2024 年 16 巻 p. 53-58
〔目的〕保育職を対象に腰痛およびその他の運動器症状の発生状況を調査し , 予防に関するニーズを把握 すること 。 〔方法〕インターネットを用いたアンケート調査をおこなった 。 〔結果〕 192 名の保育職より回答 が得られた 。 最も多かった運動器症状は腰痛であり 157 名 (81.8%) が症状を有していた 。 その他の部位に 症状を有する者は 130 名 (67.7%) であった 。 特に「肩」に症状を有する者は 99 名 (51.6%) であり , 最も多 かった 。 疼痛予防講座のテーマとして最も関心の高かったのは , 腰痛 106 名 (55.2%) であった 。 〔結語〕保 育職は腰背部痛を有している割合が多く , とくに , 腰痛予防への関心は他の症状と比較して高いことが明ら かになった 。