2020 年 21 巻 p. 61-69
共生社会を形成する上で、障害の有無にかかわりなく自分も友達も大切にできる集団作りが求められている。友達を意識し豊かな対人関係の基盤を育む幼児期から小学校1年生にかけての支援の工夫に焦点をあて、教師や保育者にインタビューを行った。抽出した支援をリーフレットにまとめ、活用後の子供たちの変容や効果について追跡調査を行い、リーフレットに示した内容の妥当性を検証した。その結果、集団全体に目を向けていく重要性や、これまでの支援の有用性を確認することで教師や保育者の安心感やゆとりにつながり、子供たちの様子の変容に表れていくことが示された。