企業データ管理では社名や住所の表記揺れによる「名寄せ(Entity Resolution; ER)」が長年の課題である。物流ドメインでは登記上の正式社名ではなく、ブランド名や倉庫・拠点名が顧客名として記録されることが多く、文字列類似度だけでは対応が難しい。本研究は、RAG(Retrieval-Augmented Generation)を用いた外部参照型LLMエージェントを設計・実装し、Web検索の証拠に基づいてエイリアスを候補企業へ紐づける。性能の異なる2種類のLLM(gpt-5 / gpt-5-nano)を比較したところ、検索クエリ生成・証拠評価・最終判定の各段階で差が見られ、より高性能なモデルはより妥当な判断を下せた。実運用では、モデル選択と社内データの活用が精度改善の鍵となる。