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植生学会誌
Vol. 15 (1998) No. 2 p. 117-124

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http://doi.org/10.15031/vegsci.15.117

原著論文

気候ストレスの他に一斉伐採や放牧などの攪乱の影響下で生育するブラジル北東部の落葉有刺低木林(カーチンガ群落)の植生回復を調べるために,放棄後4年,10年,20年経過した林分で種構成と立地の特徴を比較した.放棄復4年の群落では300m^2の調査区に5種の樹木と多年生草本のGaya aurea St. Hilが278個体確認された.10年後の群落ではG. aureaの個体数は増加したが,家畜による喫食によってその形態は変化していた.20年経過した群落では林床をパッチ状に覆う有刺性のBromelia laciniosa Mart. ex Schult.が家畜の侵入を阻み,それによって樹木の個体数・種数ともに増加した.その中には材密度が低く,耐乾性の小さい樹種も含まれていた.群落は全体として,構成種と植生構造を変えながら,現存量(生重量)は放棄復4年目の100m^2当たり33.03kgから20年目の769.10kgへ増加した.

Copyright © 1998 植生学会

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