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植生学会誌
Vol. 16 (1999) No. 1 p. 39-55

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http://doi.org/10.15031/vegsci.16.39

原著論文

守門岳の稜線部において,落葉広葉低木群落の種組成の比較を行い,植生図化により地形および残雪分布と植生の対応関係を明らかにした.守門岳の主要な落葉広葉低木林はヤマブキショウマ-ヒメヤシャブシ群集,ミヤマナラ群集,マルバマンサク-ブナ群集であり,各群落の分布は地形条件と残雪分布に対応していた.ヤマブキショウマ-ヒメヤシャブシ群集は残雪が春遅くまで残る,積雪による撹乱を受けやすい立地に成立した.マルバマンサク-ブナ群集は風衝側斜面に生育した.ミヤマナラ群集は風衝,風背側両斜面のいずれにも出現するが,残雪の消失が早い立地にのみ成立した.以上のような低木群落の分布は,地形条件や残雪期間の違いにより,積雪から受ける作用が異なるため生じたと考えられた.

Copyright © 1999 植生学会

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