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植生学会誌
Vol. 17 (2000) No. 1 p. 15-21

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http://doi.org/10.15031/vegsci.17.15

原著論文

  1.岩手県釜石市東前地区のスギ林で1987年4月22日に発生した山火事跡地の焼失半年後と焼失1年半後,および対照地で埋土種子集団を調査し,山火事後の埋土種子集団の変化を明らかにした.
  2.対照地の埋土種子密度は1862.4粒/m^2で,スギが圧倒的に多く,そのほかタチツボスミレ,ヨウシュヤマゴボウなど30種が検出された.
  3.焼失当年の土壌サンプルからは8種, 1280.0粒/m^2の種子が検出されたが,粒数の85.3%はツユクサが占め,スギの種子は検出されなかった.
  4.焼失翌年の埋土種子集団は,密度は前年と同様だったが,種数は20種に増加した.
  5.焼失翌年には,焼失当年に著しく増加したツユクサが減少し,焼失以前に比較的多数含まれていたスギなどの種が増加の傾向を示した.
  6.火事後2年目の埋土種子集団には,撹乱直後に成立した群落構成種により生産された種子とともに,周辺の非撹乱地から散布された種子が参入することが明らかになった.

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