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植生学会誌
Vol. 30 (2013) No. 1 p. 25-35

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http://doi.org/10.15031/vegsci.30.25

原著論文

1. 植生図作成手法の省力化のため,千葉県の里山地域の森林域において,植生図の凡例となる森林の優占型をIKONOSの高分解能マルチスペクトルデータから判別することがどの程度可能なのかを検討した.
2. 佐倉市の調査地内で96スタンドについて植生調査をおこない,優占型に分類した.主にスギ型,マツ型,スダジイ型,シラカシ型,コナラ型,アカメガシワ型,マダケ型,モウソウチク型の8タイプとなった.
3. 赤色域の輝度値の平均,近赤外域の輝度値の標準偏差,赤色域の輝度値の標準偏差,緑色域の輝度値の標準偏差,NDVIの5変数を説明変数としたツリーモデルによって各優占型の判別条件を得た.
4. アカメガシワ型を除く7タイプの優占型でAUCが0.8以上の良好なツリーモデルが構築され,判別条件が抽出された.
5. 72%のスタンドは重複することなく正しい優占型に判別された.
6. 標準偏差はいくつかの優占型判別に貢献することがわかり,林冠のテクスチャの特徴とスペクトルの特徴を組み合わせることによって判別の精度を上げることができると考えられた.
7. 高分解能衛星データによって里山地域の森林優占型を判別することが可能であると考えられ,実用化に向けた研究を進めることで植生図作成手法の省力化に貢献すると期待される.

Copyright © 2013 植生学会

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