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植生学会誌
Vol. 31 (2014) No. 2 p. 119-128

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http://doi.org/10.15031/vegsci.31.119

原著論文

1. 梓川下流域の河畔林を対象に,ケショウヤナギを中心とする河畔林構成種の定着立地の違いとその後の遷移について検討した.

2. ケショウヤナギ,ハリエンジュは比較的比高の高い立地で優占し,水際付近で優占するコゴメヤナギやオノエヤナギと生育地を違えていた.比較的比高の低い立地においては,これら3 種のヤナギ類は混生することが確認された.

3. ケショウヤナギ林の群落構造を解析した結果,ハリエンジュが侵入した場合はいずれハリエンジュ林に遷移することが示された.しかしハリエンジュが侵入しない場合には,現在林床に生育するエゾエノキやアカマツの優占する林に遷移すると考えられた.コゴメヤナギ-オノエヤナギ林については河川による攪乱頻度が高いことから遷移が進まず維持されると思われた.

4. 既存のケショウヤナギ林の多くはハリエンジュ林へ遷移するため,河畔林全体では今後ケショウヤナギが減少してハリエンジュがさらに増加する可能性がある.

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