Venus (Journal of the Malacological Society of Japan)
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原著
四国, 九州から得られた新種ツバサコハクカノコ(アマオブネ上目 : コハクカノコ科)
狩野 泰則佐々木 猛智石川 裕
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2001 年 60 巻 3 号 p. 129-140

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抄録

鹿児島県上甑島の汽水湖(貝池 : 模式産地)ならびに高知・愛媛県の3河川(赤野川・仁淀川・蓮乗寺川)河口域の礫下から得られたコハクカノコ科の新種Neritilia mimotoiツバサコハクカノコ(新称)を記載する。貝殻は白色半透明, 殻径2 mm内外で, 殻形は変異に富み, 内唇滑層後端には時にツバサカノコ(アマオブネ科)同様の翼状突起を備える。本種はジャマイカ産のNeritilia pusillaに近似するが, サイズがより大きく, また殻口がより広がる点で区別される。同属のその他の既知種はすべて有色(赤褐色∿黄褐色)の殻をもち, 本種と容易に区別される。

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© 2001 日本貝類学会
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