Venus (Journal of the Malacological Society of Japan)
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和歌山県立自然博物館の永井コレクションに含まれる日本産イトカケガイ科の1新種
中山 大成
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2010 年 68 巻 3-4 号 p. 173-175

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抄録

和歌山県立自然史博物館に所蔵されている永井誠二氏のコレクション中に見出された日本産イトカケガイ科の1新種を記載する。
Opalia levis n. sp. カタイトカケガイ(新種,新称)(Figs. 1~6)
殻は10~12 mmの小型で厚く,尖塔形。灰白色。各層に不規則な縦張肋をなす。胎殻は平滑で円錐形,浸蝕されていることが多い,体層は強い角張りの底盤を持つ。次体層は10層内外で,殻表は繊細な微穴からなる螺列と非常に弱い縦肋を持つ。殻口は楕円形で外唇厚くなるが著しい張り出しにはならない。
ホロタイプ:殻高 11.0 mm; 殻径3.5 mm(WMNH-Mo-Na-765)。
パラタイプ1:殻高11.8 mm; 殻径 3.5 mm(WMNH-Mo-Na-57),紀伊半島沖水深80~160 m。
パラタイプ2:殻高10.0 mm; 殻径 3.8 mm(WMNH-Mo-Na-764),奄美大島沖水深80 m。
タイプ産地:和歌山県串本町沖,水深80 m。
分布:紀伊半島沖水深80~160 m,奄美大島沖水深80 m。
比較のためにネダケイトカケガイCompressiscalajaponicus Masahito & Habe, 1976 殻高14.5 mm;殻径 5.8 mm(三宅島沖水深90 m; WMNH-Mo-Na-505)(Figs. 7, 8)を図示した。ネダケイトカケガイは強い縦肋と大きく傾いた底盤,底盤周縁の竜骨が大きいことで区別できる。

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