Venus (Journal of the Malacological Society of Japan)
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短報
藻体内食─新しい摂餌様式
平野 弥生 C. D. Trowbridge平野 義明
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 71 巻 3-4 号 p. 212-216

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抄録

餌海藻の細胞内に入り,内側から摂餌を行う嚢舌目ウミウシが少なくとも3種,沖縄に生息している。すべてアリモウミウシ属 Ercolaniaに分類され,1種はオーストラリアやグアムから報告されているE. kencolesi Grzymbowski et al., 2007と同定されたが,他の2種は未記載種であると思われる。これら3種には,海藻の細胞内に侵入するための独特な穴開け行動が共通して見られ,藻体内食は固有の行動適応を伴う新しい摂餌様式と見なすことができる。

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© 2016 日本貝類学会
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