雑草研究
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総説
長野県における雑草イネの総合的防除対策:その展開と課題
酒井 長雄青木 政晴細井 淳
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2014 年 59 巻 2 号 p. 74-80

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抄録

長野県における脱粒性のある赤米「雑草イネ」の発生被害を防ぐため,各種の防除技術を開発し,発生地域での対策技術を検討してきた。防除対応の初動遅れは,雑草イネのまん延と対策の複雑化,長期化,農業経営上の損失を招く。被害の範囲が拡大し,問題の影響が重篤となることが予見されたため,長野県では早期に専門機関との研究連携を図り対策技術確立に取り組んだ。あわせて,研究機関・指導機関・行政を含めた対策チームを県レベル,地域レベルでそれぞれ組織した。雑草イネの被害を最小限に抑え,短期間に解決する必須条件は,技術開発と防除体制整備,現場の普及活動のそれぞれが役割を果たし,相互に連携することである。今後,雑草イネの総合防除を進めるうえで防除効果の定量評価,形態の変化への対応などの課題がある。

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© 2014 日本雑草学会
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