雑草研究
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原著論文
ダイズ狭畦栽培における土壌処理剤の残効期間の把握とグルホシネートの畦間・株間処理による効率的・効果的雑草防除
窪田 潤橘 雅明石岡 厳奥野 林太郎黒川 俊二澁谷 知子高橋 仁康沖 陽子
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2016 年 61 巻 3 号 p. 117-125

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抄録

瀬戸内地域の条間30 cmダイズ狭畦栽培において効率的・効果的な除草体系を確立するため,メヒシバ,ホナガイヌビユ等の一般雑草が優占する灰色低地土圃場で土壌処理剤の残効期間の長短による生育期茎葉処理剤の要不要の検討ならびに慣行除草体系と新規除草体系の除草効果を比較した。慣行の除草体系は播種後のジメテナミド・リニュロン乳剤の土壌処理とダイズ3葉期のベンタゾン液剤およびイネ科雑草対象茎葉処理剤の混用処理からなり,新規除草体系は播種後の前記土壌処理とダイズ5葉期または7葉期の非選択性茎葉処理剤グルホシネート液剤の畦間・株間処理からなる。作付体系としてダイズ単作およびムギ-ダイズ二毛作を設定した。

その結果,有機物含量およびCEC値の低いダイズ単作圃場ではジメテナミド・リニュロン乳剤の残効期間は約3週間であり,土壌処理剤のみで雑草防除が可能であった。有機物含量およびCEC値の高い二毛作圃場では土壌処理剤の残効期間が12日間程度と短く,生育期に茎葉処理剤を処理する必要があった。2剤からなる新規除草体系の除草効果は3剤からなる慣行除草体系と同等以上であり,新規除草体系におけるグルホシネート液剤の処理時期としてダイズ5葉期での除草効果が良好であった。

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© 2016 日本雑草学会
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