抄録
1970年より5か年にわたり, 多ロホース噴頭付動力散粒機による水稲作用除草粒剤の散布方法について検討し, 次のような結果を得た。
(1) 除草効果及び水稲に対する薬害については問題がなく, (2) 雨天以外の風速3.0m/sec以下の日であれば散布作業が可能であり, (3) 使用する除草粒剤の利用類別により動力散粒機の送風機の回転数及びシャッター開度を適正に調節する (散布諸元については武長の報告参照のこと) とともに, (4) 散布作業速度を変化させない (目安となる標識を設置するとよい) ように留意すれば, 実用的には問題がないものと思われる。