抄録
水田雑草 (タイヌビエ, コナギ, タマガヤツツリ, ミズガヤツリ, クログワイ, オモダカ, ヘラオモダカ, イヌホタルイ) とイネ (移植・直播) の生育経過ならびに光・温度に対する反応について比較検討し, 次の結果を得た。
1. 初期の生育の速いものはミズガヤツリ, タイヌビエ, オモダカであった。個体あたりの乾物重, 窒素吸収量ともにミズガヤツリが圧倒的に大きく, 次に乾物重ではクログワイ, イネ (移植), タイヌビエ, イネ (直播), オモダカと続き, 窒素吸収量ではオモダカ, イネ (移植), クログワイ, タイヌビエ, イネ (直播) の順であった。タマガヤツリ, コナギ, イヌホタルイの乾物重と窒素吸収量は他草種に比べて明らかに小さかった。
2. 遮光条件下でも生育の低下しにくい草種はオモダカ, クログワイ等であり, 生育の大きく低下する草種は, タマガヤツリ, イヌホタルイであった。また, 低温下で生育が低下しにくい草種はミズガヤツリ, オモダカ, ヘラオモダカであり, 生育の低下が大きい草種は, コナギ, クログワイ, タマガヤツリであった。イネは雑草に比べて低温下や遮光下での生長力は小さかった。