雑草研究
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新除草剤 bromobutide の作用性
除草効果およびイネに対する薬害
松本 啓志日野 修徳嶺 昭彦酒井 正三
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1986 年 31 巻 4 号 p. 273-279

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抄録
新除草剤 bromobutide〔(R, S)-2-bromo-N-(α, α-dimethylbenzyl)-3, 3-dimethylbutyramide〕の水稲用除草剤としての特性を明らかにするため, 本化合物の除草効果およびイネ薬害について, 温室および戸外条件下で検討した。得られた結果は以下のとおりである。
1. Bromobutide は, 雑草の出芽前処理により, 雑草の出芽そのものには強い阻害を示さないが, 出芽した雑草のその後の生育を強く抑制した。雑草の生育期に処理した場合, ミズガヤツリおよびウリカワのその後の茎葉部ならびに根部の生育を抑制した。
2. Bromobutideは, 出芽前~出芽始期処理の場合, 20g/a以下の薬量で, タイヌビエ, コナギ, アゼナおよびキカシグサの一年生雑草ならびにイヌホタルイ, マツバイ, ミズガヤツリ, クログワイおよびウリカワの多年生雑草を枯殺することができ, 幅広い殺草スペクトルを有していた。特にイヌホタルイに対しては, 1.25g/aの薬量でこれを枯殺するという極めて強い活性を示した。
3. 戸外設置のコンクリートポットで, 実用性について検討した結果, bromobutide 粒剤は, 12~24g/aの薬量でイヌホタルイおよびミズガヤツリのカヤツリグサ科雑草に対して, 実用的にも十分な効果を示した。タイヌビエおよびウリカワに対しては, 処理時期の遅延または処理薬量の低減による効果の低下が認められた。広葉雑草には効果が劣った。Bromobutide と chlomethoxynil または bifenox との混合粒剤は, 22~44g/aの薬量では, 移植4日および7日後の処理で, ほとんどすべての供試雑草に対し, 優れた効果を示した。
4. Bromobutide のイネ薬害について, 1/5,000aワグネルポット試験で検討した。その結果, 3葉期のイネ苗の移植2日後に36g/aの多量を処理した場合, 多少の生育抑制が認められた。これ以外の区では, 3~4.5葉期のイネ苗に対する12~36g/a処理で薬害は認められなかった。
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