画像電子学会研究会講演予稿
Online ISSN : 2758-9218
Print ISSN : 0285-3957
画像電子学会第208回研究会講演予稿
セッションID: 03-07-14
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VODサービスにおける品質選択傾向モデルと伝送効率化手法の一検討
*鈴木 俊哉児玉 明田中 智子常國 沙織
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会議録・要旨集 認証あり

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抄録
ブロードバンドインフラの整備に伴い,高詳細の動画像など大容量のデータを家庭からアクセスする形でのサービスの現実性が増してきている.我々は,複数品質の動画像を蓄積,伝送する際に含まれるデータの重複を解消する方法として,階層符号化を提案してきた.これまでの研究で,高・低二品質の動画像配信において階層符号化を適用してキャッシュ端末の効率を高め得ることを示してきたが,その効果は主にデータ伝送量の削減であった.本稿では,様々な品質更新手順に対して,階層符号化の伝送量削減効果とオーバーヘッドのトレードオフを調べ,ダウンロードおよび閲覧に要する時間よりもユーザが要求するデータ伝送の所要時間が大きい場合,コンテンツ長分のトランスコード時間を含めても階層符号化手法は伝送時間を短縮できることを示す.
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© 2004 一般社団法人 画像電子学会
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