西部造船会々報
第106回西部造船会例会(西部造船会々報 第106号)
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タブサーチ法による鋼板切断順序の最適化
奥本 泰久*井関 隆太郎
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p. 000001

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抄録

通常、造船所の内業工場では鋼板の切断に複数のNC切断機を用いている。鋼板はほぼ連続的に個々のコンベアラインに投入され連続的に加工されるが、複数の切断機にはそれぞれ能力に違いがあり、かつ、投入される鋼板にも処理時間に差があるため、各切断機の稼働時間に差が生じ、生産工程にアイドルタイムが生じることがしばしばある。したがって、生産性を向上させるためには、複数の機械にアイドルが生じなく、均等に稼働させることが望ましい。本稿は、どの鋼板をどの機械に投入すればこのアイドルタイムを最小化できるかを、メタヒューリスティックな最適化手法であるタブサーチ法を使って検討したものである。従来の最適化手法では、遺伝的アルゴリズムやニューラルネットワークの手法が広く使われているが、近年適用され始めたタブサーチ法は未だ応用例が少なく、本稿ではこの手法の有効性を他の手法と比較して詳述する。

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© 2003 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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