西部造船会々報
第106回西部造船会例会(西部造船会々報 第106号)
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振動減衰に関する予備実験と考察
*加藤 瞭太田 貴大池田 亮
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p. 000002

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抄録

 一般に、鋼材の振動減衰を対数減衰率として無次元化すると、振動数に無関係な一定値を示す、いわゆる構造減水的挙動を示すといわれている。 一方、船体振動においては、ばらつきは大きいものの、傾向として顕著な振動数依存性を示す。 しかし、船体振動の減衰については、まだ未解明な点が多く存在するようである。 著者らは、基礎実験として、片持梁の自然減衰挙動を空中および接水状態で実施し、空中振動では、対数減衰率が振動数に無関係に一定値を示すことを確認し、接水振動では、振動数の増加に伴い減少傾向にあることを明らかにした。流体中では、構造減衰と流体減衰が混在しているので,これの分離を試み、流体による減衰成分は、傾向として振動数に関係しない構造減衰と同様な傾向を示すことを確認した。 

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© 2003 公益社団法人日本船舶海洋工学会
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