主催: 西部造船会
p. 000004
構造最適設計においては,最適化の過程で提案された設計案に対する構造評価がボトルネックになる.遺伝的アルゴリズムは局所的最適解に陥る可能性が低いが,他の数理化最適化手法と比較すると,評価する設計案の数が多くなるため,構造評価は厳しい制約になる.このような問題点を解決するために,有限要素解析に基づいて,構造評価用のニューラルネットワーク構築し,ばら積み船の構造最適設計に利用した.特に,ばら積貨物船の横強度に着目し,造船設計便覧の簡易近似計算法をニューラルネットワークの誘導因子とし利用した.